前

ケヤキの木目が非常に美しい火鉢です。

右側

経年による小キズ、隙間はあるものの、木目が美しいです。手さげ部分の雲と奥板は黒柿。

左側

縁淵の黒柿、檜の木目、そして手さげ部分の黒柿全てが非常にきれいです。

裏

ウラ板の檜の木目も非常に美しく、材質的にはすばらしい火鉢です。

猫板

多少キズはありますが、当時の物が付いていました。

猫板の下

この下の木目もすばらしい目です。

キズあり（猫板の下）

経年のキズはありますが、使用に問題はありません。

炉

灰炉もしっかりしていました。

炉

少し磨いて銅の光沢を出しています。

炉

灰炉の支えですが、この板が中に入っていたので利用して灰炉の支えをつくりました。

引き出し

引き出しもスムーズに開閉ができるようにすり合わせました。縦３段の引き出しの金具と灰炉の下の２つの引き出しの金具の形は同じですが、大きさが違います。縦３段の方が少し小さめに作ってありました。

引き出し

この形の引き出しは、引き出しの前板に黒柿で四方縁取りしてあります。しかしこの縁取りが一辺二辺無くなっている物も多く、無いときは新たに作ります。

引き出し

経年により引き出しの内部のきれいな物は少なく、汚れがなくても桐材特有のくすみが出ます。古い物ほどこのくすみが濃く、塗装してきれいにします。

キズあり

経年による小キズはあります。使用に際して支障になる物は正常に直します。

取っ手右

「雲」は黒柿でできています。ノミ、ノコギリ、カンナ等で作ったと思われますがすばらしいです。

取っ手左

「雲」は黒柿でできています。ノミ、ノコギリ、カンナ等で作ったと思われますがすばらしいです。

継ぎ目

縦板横板の合わせ目はどの火鉢を見ても形は違えど、このような加工がしてあり、ノリ、釘等を使ってしっかり止め釘の頭が見えない様に目隠ししてあります。この目隠しの材も黒っぽいので黒檀、黒柿かと思います。