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歴史を生かし、技術で蘇る

当社の火鉢は骨董火鉢をリメイクした作品になります。

IMG_0402.JPG 明治、大正時代に作られた作品から、中には江戸時代に作られた物まで。
 長い年月を経てしまった木の色合いや手触りは、ほこりまみれで変色したり、虫に食われてしまったりと、もう使うのは無理と思ってしまうほど。当社では、そんな木を修復しすぐにでも使える状態にしています。色合いが落ちてしまった木の表面をほんの少し削り、木の持っている色合いを復活させます。出来るだけ本来の素材のままで修復できる様にしていますが、朽ちて無くなってしまっている部分は、新しい木で修復することもあります。
 仕上げに光沢が出る塗料を吹きかけ、水や汚れに強くしております。

IMG_0266.JPG当社では引き出しの中などには水や汚れに強い色付き塗料を塗っております。本来の古い表面は見えなくなっておりますのでご注意ください。


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■修復の流れ

・前面はがれ

長年の引き出しの使用により前面部分がはがれている場合があります。部品が剥がれてない場合は、同じ木材を使用し修正していきます。写真の様に器具などを使用してしっかりと貼り合わせます。

前面はがれ01.jpg前面はがれ02.jpg

・側面

結合部分が歪み等によりずれてしまっている場合は、器具を使用しながらしっかりと形を整え、歪みをなくしていきます。隙間部分にのりを入れて固定しておけば、これから先にまた歪んでしまうのを予防する事が出来ます。

側の修正02.jpg側の修正.jpg

・底面

重たい火鉢を支えるため、ヒビが入っている事が多い部分です。のりを入れて器具でしっかり固定します。固定する際にこれからも永く使用できる様に補強をしながら固定します。

底面01.jpg底面03.jpg

・取っ手

片方ない状態やひび割れがひどく使用できない場合は、新しく作り直します。現存する取っ手を元に採寸し形を作ります。写真はとてもシンプルなデザインですが、デザイン通りに形を作りあげていきます。

取っ手02.jpg取っ手03.jpg取っ手04.jpg

・引き出し

底板が虫にたくさん喰われている時は張り替えます。引き出しの多くは釘を使わず木の杭で固定されていますので、木の杭で打ちます。

引き出し01.jpg引き出し02.jpg引き出し03.jpg

・塗り

まず下地を塗り、全体をペーパーで磨きあげます。その後に少し色の付いた塗料を吹き付けます。これからも永い間使用できる様、当社では塗料に家具用二液性ウレタン、そして燃えにくく強度の強い屋外用二液性ウレタンを使い分けて使用しています。

塗り01.jpg塗り02.jpg塗り03.jpg

修正前  IMG_0219.jpg

修正後  修正後.jpg